猫のサルちゃん

晴れ
夕方
雷雨
 猫のサルちゃんは野良猫一家の一員でした。思い出せば10年ほど前のことです。うちの玄関前に餌を求めて集まる野良猫の中に、サルちゃんのお母さんがいました。他に2、3匹いたのですが、サルちゃんのお母さんが一番餌の独占欲が強く、いつも他の猫にもあげなさいと言って叱っていました。そのうち6匹の子猫を産み、毎日乳を吸われるので余計に栄養が必要となったのですが、わたしはいつもの調子で叱っていました。今から思えば、うんと食べさせてあげればよかったです。サルちゃんのお母さん猫も、6匹いた子猫も、サルちゃん以外皆、いなくなってしまいました。
 その後1年が経ち、うちの外猫として生活していたサルちゃんは、早くも身ごもり子猫を3匹産みました。その時、もうこれ以上産んでは困るので、近くの獣医さんに連れて行って避妊手術をしていただきました。右の写真がそのうちの2匹です。もう1匹は白い方の猫とそっくりな白猫でしたが、生まれて間もなく車に跳ねられたのか通りのどぶの中で死んでいたそうです。お隣の家の人が見つけてくれました。写真の2匹はとても可愛い猫で、可愛がっていたのですが、黒い方がある晩オートバイに跳ねられて、死んでしまいました。わたしはお風呂入っていたのですが、斜め前の猫好きのお宅の人が事故を目撃し、丁寧に埋めてくださいました。残った白い猫は、いつの間にかいなくなってしまいました。未だに消息不明です。
 結局サルちゃんだけが、我が家の外猫として今も暮らしています。最近他に餌をあげる家が出て来たのか、何日か現れない日が続き心配していたのですが、ここ2、3日うちに来て餌を食べるようになりました。1997年の5月頃生まれましたので、早いものでもう10才になりました。おば?ちゃんとどっちが長生きするのかなと思っていましたが、サルちゃんの方が長生きしました。犬でも猫でも、なついてくれると本当に可愛いですね。m(^^)m