qmailサーバ、スパムでパンク

晴れ  わたしは自分のメインのメールアドレスは、自宅に設置したメールサーバで管理しています。自宅のメールサーバで使っているMTA(Message Transfer Agent = インターネット上でメールを配送するソフトウェア)は qmail。最新バージョンが1998年にリリースされた1.03ということからも分るように、sendmail と違って作られてからほとんどバージョンアップされていません。qmail でのメールサーバ稼働は、2005年からで、途中スパムメールが蔓延し SPFチェックやドメインキー・チェックを利用するメールサーバが増えたため、2008年7月21日より固定ドメインとドメインの逆引き設定ができるプロバイダー(月額1,800円)と契約しています。

 それで今年の初め頃までは、なんとか大きな問題もなく稼働していました。今年に入って、だんだんと /var/qmail/queue に宛先不明で送信できないメールが溜まるように…。その度に qmHandle を使って削除していたのですが、今日はいよいよメールの送受信ができなくなっていることに気づきました。調べてみたら、溜まっているメールの数が半端な数でない。自宅のメールサーバに存在しないアカウント宛て(ほとんどが eLEgJwdVr@ryos.info といったでたらめなもの)へのメールが一日に千通近くになりました。/var/log にある一日毎の maillog ファイルが、ひとつで数メガバイトに。.qmail-default の設定で、admin、anonymous、accounting、accounts、administrator、guest、info、mail、majordomo、sales、service、support、test、uucp などのアカウント以外宛てのメールには、『そういうアカウントは存在しません』といった内容の返信をする設定にしてあったのですが、eLEgJwdVr@ryos.info といったランダムに作られたアカウント宛てのスパムを日に千通も送られたのではたまったもんではありません。.qmail-default には # とだけ書き、すべての存在しないアカウント宛てのメールにお知らせの返信をしない設定に変えました。

 一件落着しました。まだ存在しないアカウント宛てのスパムメールは日に千通近く来ていますが、すべて返信しないので問題ありません。自宅のメールサーバで、qmail を利用されている方の中に同じトラブルで悩まれている方がおられましたら、ぜひ参考にしてください。