キンラン
(金蘭)
ラン科 キンラン属
Cephalanthera falcata

本州から九州にかけて雑木林などに咲く多年草。高さは50cm前後になります。 日野市内では4月の末から、5月の初め頃に咲きます。

 

 
 木陰に咲きますが、比較的日の当たる向きの斜面に多いです。日野市内でも見る ことはできますが、花が咲くととても目立つので、折ったり掘ったりされて、持ち 去られてしまうことが多いようです。  ラン科の植物の多くが地中の菌類との関係が深く、キンランも掘って持ち帰っても、 庭に根づくことはあまりないようです。それが証拠に、山野草の花を扱うお店にも キンランは置いてありません。それを理解したら、ぜひキンランを見つけても、 そっとしておいてあげてください。そして、誰か採ろうとしている人がいたら、 そのことを話してあげてください。
 
 この写真は、一般の人が立ち入れない施設内に咲いたキンランを許可を得て撮った ものです。わたしも、こんなにたくさんの花のついた株を見たのは、初めてでした。 長い間自由に育ったキンランはこんなに立派な株になるのですね。都や市の公園・緑地は 皆の庭です。皆で大切に可愛がって、楽しみましょう。
 

 
※解説文の作成にあたっては、主に山と渓谷社発行のポケット図鑑 1・2・3、山渓ハンディ図鑑1・2を参考にさせて頂いています。
 

 
※野草に関するエピソード、情報などがありましたら  「みどりのサロン」にお書き込みください。