ネジバナ(捩花)別名 モジズリ(捩摺)

ラン科 ネジバナ属
Spiranthes sinensis


 日当たりのよい芝生、田の

 あぜ、草地などに生える高

 さ20〜40センチの多年

 草、長さ5〜20センチ、

 幅3〜10ミリの広線形の

 葉が、根元に数個つく。

 北海道から九州に分布する。




 花穂(かすい)がねじれているので、この名前がついたそうで、

別名の捩摺(モジズリ)は捩(もじ)れ模様に染めた絹織物の一種

で、ねじれた花穂をこれにたとえたとのことです。ランの仲間では

最も人間に近いところに生えています。

 芝生との相性がよいらしく、多摩平団地の芝生内に毎年たくさん

咲いています。全国的な花期は、4月から10月と本に書いてあり

ますが、日野市近辺では6月の中頃から7月に咲き、秋にもほんの

わずかに咲いているものが見られるようです。

 花穂のねじれは左巻きのもの、右巻きのもの両方あります。また、

途中で巻き方が変わっているものもあるそうです。

 花の色は、淡いピンク色から濃いピンク色をしていますが、全く

白いものも時折見られるそうです。



 
 よく見るとラン科の花の形です


 
 左巻きのもの


 
 右巻きのもの


 
 ラン科の花は、花柄に見える部分が子房で、
 花が終わるとそこが膨らんで果実になります



※ 右巻き、左巻きについて

 よくつる性植物などの説明で、右巻き、左巻きという言葉が出て

きます。(このことについての見方は、2通りあるようですが。)

下の図のように親指をつるの伸びる方向と考えて、右巻き、左巻き

を判断すると分かりやすいですし、この見方が一般的なようです。



 
左巻き

     
    右巻き



※解説文の作成にあたっては、主に山と渓谷社発行のポケット図鑑
 1・2・3、山渓ハンディ図鑑1・2を参考にさせて頂いています。


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