オカトラノオ(岡虎の尾)

サクラソウ科 オカトラノオ属
Lysimachia clethroides

  山野の日当たりのよい

 ところに生える高さ60

 〜100cmの多年草。

 葉は互生し、長楕円形で

 5〜15cm、先が鋭く

 尖る。花期は6、7月で、

 北海道から九州に分布。

 花は下から咲き上がる。




 先の方が垂れ下がった花穂(かすい)を虎の尻尾に見立ててつけ

られた名前だそうです。市内では、東光寺緑地や多摩丘陵部で見ら

れます。日当たりがよく、しかも湿っているところの方が好みのよ

うで、アシ、ノハナショウブなどの生息場所近くでよく見かけます。

 地下茎を長くのばして増えるとのことで、生息場所にはまとまっ

てたくさん生えていることが多いです。



 
'99.4.29 大分伸びて来た

 
'01.6.24 咲き始めが美しい

 
'00.7.16 花冠の先は深く5裂する



 山と渓谷社の「山渓ハンディ図鑑1」には、オカトラノオ属とし

てオカトラノオの他にノジトラノオ、ヌマトラノオ、クサレダマな

どがあげられていますが、日野市在住で植物に大変お詳しい播本正

常さんの調査によりますと、市内には本種の他にイヌヌマトラノオ、

ヌマトラノオ(少ない)、クサレダマ(絶滅?)と記録されていま

す。

 オカトラノオによく似ているノジトラノオとヌマトラノオは、葉

の幅がオカトラノオよりも狭く、特にノジトラノオは葉の先端があ

まり尖っておらず、茎に淡褐色の毛が多いそうです。

 ヌマトラノオは花穂が垂れずに直立し、生息場所も湿地だとのこ

とです。

 残念なことにわたしは、オカトラノオ以外のものを市内で確認し

たことはまだありません。



※解説文の作成にあたっては、主に山と渓谷社発行のポケット図鑑
 1・2・3、山渓ハンディ図鑑1・2を参考にさせて頂いています。



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