オオアマナ
(大甘菜)
ユリ科(オオアマナ属?)
Ornithogalum (多分 umbellatum)

明治末か、大正初期に渡来したといわれる地中海沿岸地方原産の多年草。各地で 野生化して群生しています。日野市内では、毎年4月の中頃より5月初めにかけて、 花盛りとなるようです。
 

 
 わたしはこの花の載っている本は、学研の“原色学習ワイド図鑑「花・作物」”と、 イスラエルに旅行された方から頂いた“聖地の花”という本しか持っていません。 普通の植物図鑑には載っていないということは、まだ野生化に関して認められておらず、 帰化植物としての市民権を得ていないのかもしれません。インターネットの検索で調べて も、属名の Ornithogalum については皆同じなのですが、種小名になると、さまざまな 記述がされています。色のある園芸種も出回っているようです。
 別名スターオブベツレヘム。また、花が咲くと地面一面が白くなるので、昔アラブ人 は“鳩の糞”と呼んでいたようです。日野市内では多摩平第1緑地、黒川清流公園に群生 しているところがあります。今は団地の建て替えでなくなってしまいましたが、以前は 多摩平団地内にも群生しているところがありました。花の色形が似ていて、群生して咲く ところも似ているのでハナニラと間違えられることがありますが、よく見ると全然違う花です。
 

 
 
多摩平第1緑地の群生地
 
よく見ると花弁の裏が緑色
 

 
 昔多摩平には団地ができる前に、日野台教会の辺りに牧師さんを育てる“神学校”と その牧場があったと聞いています。そのキリスト教関係の人が、聖地の花であるスター オブベツレヘムをここに植えたと考えるのは、ちょっと行き過ぎでしょうか。
 いずれにしても、その清楚な雰囲気といい、わたしの好きな花のひとつです。
 

 
※解説文の作成にあたっては、主に山と渓谷社発行のポケット図鑑 1・2・3、山渓ハンディ図鑑1・2を参考にさせて頂いています。
 

 
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