最近写真が、ホームページやブログに欠かせないものとなってきています。写真をカメラつき携帯で撮っている人も多いでしょうが、ここで最近日進月歩どころか秒進分歩で進化しているデジタルカメラについて少し情報を仕入れてみませんか。

 デジタルカメラに対して今迄のフィルムや感光板を使って撮影するカメラのことを、銀塩カメラと呼んでいます。銀塩とは、昔の白黒フィルムが光の当たった部分を現像すると、塩化銀ができて黒くなる感光剤を使っていたことに由来しています。

 銀塩カメラは、フィルムによっては大伸ばしに強かったり、ラチチュード(表現できる明るい部分と暗い部分との幅)が広かったりと、デジタルカメラに勝るところもあるのですが、デジタルカメラのフィルムを買ったり現像に出したりする手間が要らない、またそのままメールに添付したり、ワードのページに挿入したりできるという利点が受けて、銀塩カメラは衰退の一途をたどっています。コニカミノルタが、ついに 2006年1月にカメラ事業・フォト事業の終了を発表し、銀塩カメラのフィルムを作らなくなったことは記憶に新しいですね。

 今発売されているデジタルカメラは、ばかちょん的なものからプロが使うようなものまで様々ですが、大きく分けますと コンパクトデジカメ、ハイエンドコンパクトデジカメ、デジタル一眼レフ の3つに分けられます。

それぞれの特徴

コンパクトデジカメ

 撮れた写真の出来栄えはいうまでもありませんが、カメラ本体の大きさ・薄さ・重さ、液晶画面の大きさ、画素数、バッテリーの性能、手ブレ防止機能、動画撮影機能、この辺がメーカー各社の競っているところです。
 初心者でも簡単に撮れるといったコンセプトで作られているため、マニュアルでのピント合わせ機能などのないものが多く、小さいものや細かいものなどにピントが合わせにくいので花や虫などを撮りたい人には向きません。
価格帯は、1〜6万円


ハイエンドコンパクトデジカメ

 デジタル一眼レフカメラとの違いは、レンズ交換ができないことくらいです。ですから、できあがりにはこだわりがあるけれど、レンズ交換まではする気がないという方にお薦めです。レンズ交換ができないので、デジタル一眼レフカメラのようにカメラ内部にごみが入る危険はありません。当然性能がよくなっている代わりに、薄さも重さも犠牲になっていますから、コンパクトデジカメのような持ち歩きやすさはありません。最近(2007年)ではデジタル一眼レフが安くなって来ましたので、ちょっと影が薄くなりつつあります。
価格帯は、8万〜15万円。


デジタル一眼レフ

 何といっても一眼レフ(一つの眼(レンズ)を使った、反射(reflex)を利用したカメラ)の名の通り、ファインダーや液晶画面に見えている画像と全く同じ画像が撮れます。レンズ交換もできます。マニュアル操作も色々出来ます。特にピント合わせは、ファインダーで目で見て合わすことができますので、オートフォーカスでは中々合わせにくかった被写体でも、簡単にピント合わせすることができます。光を受ける部分の大きさや画素数も、年々性能がよくなっています。
 銀塩カメラ世代の方で、交換レンズを幾つか持っているという方にはお薦めです。ただし、レンズ交換の際に光を受ける部分などにゴミが入って付着しやすく、サービスセンターなどで取ってもらわなければいけなくなることがあります。価格帯は、8万〜100万円。

 選択のポイントは、何といっても使い手とその用途によります。元々機械は苦手という方にはやはり操作の簡単なコンパクトデジカメがお薦めです。花や虫などをよく撮る人には、小さいものをよく撮るのですからクローズアップ撮影機能に優れているものがよく、ピント合わせのしやすさから考えれば少々価格が高く大きさ重さもありますが、ハイエンドコンパクトデジカメやデジタル一眼レフがお薦めです。

 また旅行など外に出て撮ることの多い人には、重く嵩張るハイエンドコンパクトデジカメやデジタル一眼レフは向きません。薄くて軽いコンパクトデジカメがお薦めです。バッテリーの種類や性能もチェックポイントです。一時間程の充電で、一日位(普通のモードで100枚以上)撮れるものがお薦めです。