カエデの種類は日本では20種余りときいていますが、そのなかで葉が最も大きくよく見かけるのがハウチワカエデです。 名前はもちろんその葉の形を天狗の持つ羽団扇に見たててのことです。 ブナ、ミズナラそれにトチなど、高さ30メートルにもなる高木と違い、カエデ類はそれほど大きくはならず、せいぜい10〜15メートルぐらいまで育ち森の中間層を占める樹木で、ハウチワカエデもその例外ではありません。 新緑の頃のユーモラスな葉の姿が印象的ですが、秋の紅葉時には派手な赤色へと変身します。
瓜田洋治
2002年5月24日 |