山でも里でもよく見るトチノキは大きくなる高木で、高さや直径だけでなく葉の大きさや花の派手さでも他の樹木を圧倒します。 これまでに見かけたトチノキの巨木といえば、奥秩父・増富温泉へ向かう農道脇に、「日本一のトチノキ」と銘打った巨大なのがあり、更に南アルプス・三伏峠から2時間程下山したところに、これまた直径3メートルもあろうかと思えるトチノキがおごそかに鎮座ましています。 英名はホース・チェスナットとなんとなくかわいい呼び名がつき、フランスではマロニエと呼ばれ、パリの街路樹として有名ですが、なんといっても山の中でこの大きな樹に出会うと安心するから不思議なものです。 そんなオオザッパな大木でも芽吹きの頃は他の木と変らず可愛いものでありますが、開花となると見事なもので一体一本の木にどのくらいの花が咲いているのか見当もつきません。 瓜田洋治
2002年6月9日 |