11月12日の土曜日に呼んでくださったお客様は、富士通 ESPRIMO FH53/B3 というジャパネットたかたオリジナルモデルのディスプレイ一体型のパソコンをお使いです。2、3日前に起動時にハードディスクのエラーチェックが始まり、延々と何時間かかかったとのこと。その後は問題なく起動するが、オフィスが起動しなくなり、メールの送受信が Outlook を使っているので不自由されておられるとのこと。
お伺いして CrystalDiskInfo をインストールしてハードディスクの状態を見てみると、代替処理保留中のセクタ数 の項目に生の値があり、注意 と表示されました。ハードディスクは東芝製の DT01ACA100 7200回転 1TB です。取り急ぎ、仕事関係のメールの閲覧と返信ができないと困るとのことで、コントロールパネルのプログラムのアンインストールのページよりオフィスの修復をクリックしましたが反応無し。では削除してインストールし直そうと削除をクリックしても反応無し。その方はパソコン自体マイクロソフトアカウントで使用されていて、ネット上のご自分のマイクロソフトアカウントのページにもサインインでき、オフィスの登録もされていました。ということで、ネットを介して簡単にオフィスソフトの再インストールができました。削除してからではなかったんですが、再インストール後は Word、Exel、Outlook のどれも問題なく起動しPCサポートのお役目を果たせました。
ただ 「CrystalDiskInfo でハードディスクの状態が注意となっているので、早めにこの際 SSD に交換された方がいいですよ」とお勧めしたところ、是非お願いしますということになりました。ご都合の良い日はとおうかがいしたところ、今日11月20日でということになり、お伺いしました。事前に裏蓋の外し方をチェックして行ったので、裏蓋を外すのは簡単でした。しかも爪がほとんど噛んでなかったので、更に簡単でした。ところがクローン作成機(DACHI/CLONE/U3)にセットしてものの5分もたたないうちに、赤いランプが点灯してエラーに。再度試みるも同じくエラーに。う~ん、CrystalDiskInfo の 代替処理保留中のセクタ数 の項目に少し生の値があるくらいで今までクローン作成がエラーとなって止まってしまうことは無かったので、これはちょっと驚きでした。しかし、現実は現実。こういったトラブルで深入りし、深みにはまってえらい目に何回か遭っているので「本当に残念ですがクローン作成してのハードディスク・SSD交換はできません」とご説明し、サポート代はけっこうですといって帰宅しました。
今のところ原因と思われる有力な情報はありません。入っていた東芝製の DT01ACA100 というハードディスクの仕様に問題があるのか? 例えば1TBと表記があるものの、1TBを少し超える容量があるとか...。このハードディスク、東芝製とありますが、実は HGST(日立)製だとかの情報がネット上にありますね。トラブルがあって原因が直ぐに分からないことはよくあることです。いつか分かる日が来ると良いのですが...
先月(10月)の24日にお電話があったお客さま。ひかり電話を解約したら、インターネット接続ができなくなってしまったとのこと。イ ンターネットはNTTの光回線で、プロバイダーはPlala。ルーターは PR-500KIという下段にONU(光回線終端装置)があって、上段に光電話ルーターが乗っている機器です。
初めは原因がよく分からなかったのですが、PR-500KIのランプを見ていただいたら、初期状態というところだけが橙色に点灯し、後は緑色のランプが点灯しているとのこと。「PPPというところはどうなっていますか?」とお尋ねすると、ランプは点灯していないとのこと。ネットで『光電話解約 インターネット接続できない』とかの語句で検索すると、同じように光電話を解約したとたんにインターネット接続ができなくなってしまった、という書き込みがたくさん出てきました。光電話を解約すると、NTTが勝手に光電話ルーターの機能を遠隔操作で初期化してしまうからだそうです。ひどい話ですよね。まあ、プロバイダのインターネット接続の設定が書かれた書類をちゃんと持っていれば、ルーター機能の無くなった光電話ルーターに今まで使っていた無線LANルーターをルーターモードにして接続し、インターネット接続の設定をするだけでいい話なんですが、そのお客さまはその書類がもうないとのこと。
書類がないのではお伺いしてもインターネット接続はできないので、Plalaに電話してインターネット接続設定が書かれた書類を送ってもらい、届いたらまた連絡くださいと説明して電話を切りました。しかし、その後も何回かお電話がかかってきました。契約書など全て保存されていない上に、電話も解約したので登録している電話番号からの発信もできず、Plalaも本人確認ができずに手こずっているようでした。
そして昨日(11月3日)Plalaから書類が届いたとのことで、今日お伺いしてきました。Plalaから書類と一緒に NEC Aterm WG1200HP4 という無線LANルーターも送られてきたとのこと。最近の光接続は IPv4 over IPv6 になってきているので、Plalaも IPv4 over IPv6 になり、これに対応した無線LANルーターということで Aterm WG1200HP4 が送られてきたんだなとピンときました。案の定、PR-500KI の上と下を繋いでいるLANケーブルを外し、下の ONU部分とルーターモードにした WG1200HP4 をLANケーブルで接続。そして WG1200HP4 とパソコンをLANケーブルで繋ぐと、PPPoE設定をせずともインターネット接続が可能になりました。しかしこれだと IPv6 に対応しているサイトしか閲覧することができないので、いくつかのサイトが表示できませんとなってしまいます。
パソコンでWG1200HP4の設定画面を開きます。
※ 設定画面を開くには、ブラウザを起動しアドレス欄に http://aterm.me/ もしくは 192.168.10.1 と入力してエンターキーを押します。
設定画面にログインします。IDは admin で、パスワードはWG1200HP4背面に貼ってある紙の Web PW の後に書かれていますので、それを入力してログインをクリックします。
1. ホーム画面の「基本設定」-「基本設定」をクリックします。
2. 「自動判定」を「OFF」、「動作モード」で「PPPoEルータ」を選択します。
※ 「動作モード」は、「自動判定」を「OFF」にすると選択できます。
3. 「IPv6動作モード」を「使用する」に設定します。
※ 「IPv6動作モード」を「使用する」に設定することで、IPv6のパケットを、
ルータを介して通信することができます。
4. [設定]をクリックします。
5. [後で再起動する]をクリックします。
6. ホーム画面の「基本設定」-「接続先設定」をクリックします。
7. ご契約の接続事業者/プロバイダから提供されたインターネット接続設定用ID
(ユーザ名・ユーザID・認証IDなど)とパスワードを入力します。
8. [設定]をクリックします。
9. [今すぐ再起動する]をクリックします。
再起動が終わると、IPv6に対応していないサイトも対応しているサイトも両方とも開けるようになります。