帰りは日暮里から京浜東北線で東京駅まで行き、東京駅から中央線で豊田駅まで、豊田駅からタクシーに乗って自宅まで彼を送り届けた。彼を自宅まで送り届けてハッピーエンドと言うところだが、私にはまだやらなければいけないことがいくつかある。
先週、大使館の方に言われて彼のクレジットカード情報を彼のスマートホンに送信したが、そのスマートホンを彼が紛失してしまったために、そのクレジットカードを停止し、番号を変えて再発行してもらう必要が出てきた。そうしないと、スマートホンを取得した者が、スマートホンの中のクレジットカード情報に気づき、カードを使う危険があるからだ。
ほぼ1ヶ月ぶりに我が家にたどり着いた彼は、家に着くなり焼酎を飲んでテレビを見、クレジットカードの停止手続きなどどうでもいい状態だ。とりあえず今日はわたしも帰宅した。翌日出直したが、彼は彼でお金をおろしたり、電気やガスの支払いをしなくてはということ最優先のようで、クレジットカードの停止など眼中にない。
帰宅後3日して、結局彼のしたいことをまず手伝わないとこちらのしたいこともできないと分かり、お金をおろしたり、電気やガスの支払いのために彼を車に乗せて走り回った。その時聞いて分かったのだが、彼は帰宅した翌日にまだ歩くこともままならない状態なのに車に乗ったようだ。直ぐに事故って車はレッカー車で持っていかれたと言っていた。
ひとまず彼のお手伝いをしたので、こちらの要望である彼の2枚のクレジットカードの停止と再発行をさせてもらえた。この手続きをした者ならお分かりと思うが、この手の手続きは必ず本人が電話口に出ないとできない。
クレディセゾンのカードは、大使館の人が旅券を購入した時点でわたしが電話をし、事情を説明してクレジットカードの停止をお願いしたら、一時停止という形ながらも対応してもらえた。もう一枚のイオンカードの方は、事情を説明しても本人でないとの一点張りで全く相手にしてもらえなかった。
同じ緊急事態での対応から、クレディセゾンの方がイオン銀行カードよりも対応が柔軟で優れていることが良く分かった。何か不正利用されたとか、紛失したとかの場合の対応でカード会社の良し悪しがよく分かる。
Androidのスマートホンに詳しい者なら分かると思うが、スマートホンにロックをかけないで使っているお年寄りは多い。彼のスマートホンも以前見せてもらったが、ロック無しで使っていた。彼が自分のグーグルアカウントのパスワードを知っていれば、遠隔操作で紛失したスマートホンにロックをかけたり初期化したりできるのだが、グーグルアカウントって何だとか、パスワードなんて設定した覚えないなんていう人もけっこう多い。
その8に続く