1年ほど前から見守りをしている、小中と同じ学校だったご近所のTくん。韓国でホームレスになった彼を救出した話や、彼の車のサイドミラーを交換してあげた話は、前に投稿したのでご存知の方も... この秋にも2回ほど彼と外食をした。
なにしろ重度のアル中だから、車にはもう乗らない方がいいよと会う度に言っている。車が好きなようで、そのことを言われる度に「おまえだから許すけど」とか言って怒っていた。彼はともかく、ぶつけられた人が災難だ! そんなもん保険で補償するとか嘯いていた。
一緒に行った日高屋で、ラーメンを食べながら言うには、自転車で走行中に交差点で車にぶつけられ、怪我をしたと。相手は年配の男性とか。警察に届けて事故処理してもらえばいいのに、焼酎を買ってもらって別れたとか言っている。今でも痛いと言う腕を見せるので見ると、青くなって今でも腫れている。医者に診てもらった方がいいと言っても、湿布をくれるだけでおしまいさとか言って言うことを聞かない。とても頑固だ。
ぼくはぼくで、相変わらずウォーキングの途中で彼の家の前を通り、生存確認をしている。先日夜9時頃通りかかると、彼の車のエンジンがかかりっぱなしなのに気づき、彼を呼び出してエンジンを切らせた。それが11月25日月曜日だった。
その後何日かして彼の家を訪ね呼び出すと、2階の窓から顔を出して、話しをするだけだ。腰が痛くて下に降りられないとのこと。二、三日後の日曜日にまた行ってみたら、今度は窓までも移動できない様子だ。
そこへ斜め前の家にお住まいのご主人が出てきた。一昨日か家の前でTくんが倒れていたので、近所の何人かの人に手伝ってもらって家の中に入れてあげたとのこと。寝床から動けないのでは水分も取れないのではと心配し、119に電話してくださったが、救急車も本人の要請が無いと出動できないとのこと。
午後心配になって、伸び縮みするアルミの梯子を車に積んで彼の家に行き、2階の窓を叩いた。返事があり、窓を開け彼が顔を出したので持って行った水とパンを差し入れておいた。介護の人を明日月曜日に手配するから、カギを開けとくように強く言っておいた。
そして翌日の月曜の午後に行ったが、やはりカギは玄関も2階の窓もかけられたままだ。これでは支援センターに支援の依頼をすることはできない。また梯子をかけて窓を叩くと、ちょっと待っての返事だけは聞こえたものの、5分経っても窓が開くことは無かった。
そして今朝の寒さ。人間てこうして死んでいくんだなと思った。そして地域包括支援センターの方に電話した時に、最近同じように救急車を断り続けて死んでいった方がいましたと言われた。