おば~ちゃんが消えた?8

- 全て病院にお世話になっています -

 午前中早い時間に電話が鳴りました。最近のおば~ちゃんは落ち着いて来たものの、2、3日前から熱が38℃ほどあり中々下がりません。それでいつ危なくなっても不思議ではないので、電話が鳴るといつもそれなりに覚悟して受話器を取っています。
 「ぼくだけど、きょうちょっと時間ができたので、お母さんのところに見舞いに来たよ。」
あ~、よかった板橋区に住んでいる兄からでした。
 「きょうはぐっすり寝ていて、一度も起きなかったよ。水枕しているから、熱があるみたいだね。」
そうか~、きょうもまだ下がっていないんだ。兄にここのところの状況を説明しておきました。

 おば~ちゃんは胃に直接入れた管に液体のカロリーメイトのような栄養食を流し込み、それを上手く消化できるようになって点滴を外すことができました。酸素濃度も酸素マスクなしで常時96~97になったので、主治医の先生も、「もう少し回復したら、一階のリハビリ病棟に移るようですね。」 なんて言っておられたのですが...。

 歯医者さんに治療してもらいに行ってから、わたしもおば~ちゃんのお見舞いに行きました。毎日3時から6時の間に、2時間ほど行くのが日課になっています。おば~ちゃんが食事をすることができていた頃は、5時から7時頃行っていたのですが、今は液体栄養食を胃に直接入れるので食事の介助が要らなくなり、なるべく日中の明るい時に行っています。

 「く~、く~。」
やっぱり寝ていました。声かけをしても全く起きません。(^^;)
時折痰が絡んで苦しそうになります。看護師さんに2度吸引してもらいましたが、苦しがるもののそれでも起きません。4時を回り眠ったままのお食事です。液体栄養食を吊るし、点滴のようにして鼻から胃に入れてある管に流し込みます。眠ってはいるものの体を起こさないと胃の方に上手く落ちて行かないので、ベッドの頭の方を持ち上げて座ったような姿勢にします。
 「く~、く~。」
それでもおば~ちゃんは起きません。ただ寝顔はとても穏やかで、とても38℃もの熱があるようには思えません。わたしが帰る頃には看護師さんが、熱を下げるために脇の下にまでアイスノンを挟んでいました。こうすると熱が下がるそうです。

 後は全て病院にお任せです。餅は餅屋、いくらおば~ちゃんのことが心配でもこちらは病気の治療に関しては素人です。幸い看護師さんたちは皆おば~ちゃんによくしてくれます。きょうは寝ていても、おば~ちゃんのいい顔が見られたので大満足でした。(^^;)

PageTop