Tくん救出大作戦 その8

ちなみに今回わたしが韓国にいるAくんにかけた電話代、クレジットカード会社への電話代、合計2時間16分59秒はすべて無料で済みました! 流石楽天モバイル!



韓国にいるAくん、韓国大使館の方に送信したショートメッセージ 96通の代金も、すべて無料で済みました! 流石楽天モバイル!



Tくん救出その後1に続く

Tくん救出大作戦 その7

帰りは日暮里から京浜東北線で東京駅まで行き、東京駅から中央線で豊田駅まで、豊田駅からタクシーに乗って自宅まで彼を送り届けた。彼を自宅まで送り届けてハッピーエンドと言うところだが、私にはまだやらなければいけないことがいくつかある。

先週、大使館の方に言われて彼のクレジットカード情報を彼のスマートホンに送信したが、そのスマートホンを彼が紛失してしまったために、そのクレジットカードを停止し、番号を変えて再発行してもらう必要が出てきた。そうしないと、スマートホンを取得した者が、スマートホンの中のクレジットカード情報に気づき、カードを使う危険があるからだ。

ほぼ1ヶ月ぶりに我が家にたどり着いた彼は、家に着くなり焼酎を飲んでテレビを見、クレジットカードの停止手続きなどどうでもいい状態だ。とりあえず今日はわたしも帰宅した。翌日出直したが、彼は彼でお金をおろしたり、電気やガスの支払いをしなくてはということ最優先のようで、クレジットカードの停止など眼中にない。

帰宅後3日して、結局彼のしたいことをまず手伝わないとこちらのしたいこともできないと分かり、お金をおろしたり、電気やガスの支払いのために彼を車に乗せて走り回った。その時聞いて分かったのだが、彼は帰宅した翌日にまだ歩くこともままならない状態なのに車に乗ったようだ。直ぐに事故って車はレッカー車で持っていかれたと言っていた。

ひとまず彼のお手伝いをしたので、こちらの要望である彼の2枚のクレジットカードの停止と再発行をさせてもらえた。この手続きをした者ならお分かりと思うが、この手の手続きは必ず本人が電話口に出ないとできない。

クレディセゾンのカードは、大使館の人が旅券を購入した時点でわたしが電話をし、事情を説明してクレジットカードの停止をお願いしたら、一時停止という形ながらも対応してもらえた。もう一枚のイオンカードの方は、事情を説明しても本人でないとの一点張りで全く相手にしてもらえなかった。

同じ緊急事態での対応から、クレディセゾンの方がイオン銀行カードよりも対応が柔軟で優れていることが良く分かった。何か不正利用されたとか、紛失したとかの場合の対応でカード会社の良し悪しがよく分かる。

Androidのスマートホンに詳しい者なら分かると思うが、スマートホンにロックをかけないで使っているお年寄りは多い。彼のスマートホンも以前見せてもらったが、ロック無しで使っていた。彼が自分のグーグルアカウントのパスワードを知っていれば、遠隔操作で紛失したスマートホンにロックをかけたり初期化したりできるのだが、グーグルアカウントって何だとか、パスワードなんて設定した覚えないなんていう人もけっこう多い。

その8に続く

Tくん救出大作戦 その6

何しろもう何年も前に現役を退いているものだから、電車に乗ることなど年に数回あるかないかだ。新宿までは予定通りに行ったものの、山手線に乗り換える時に1本乗り遅れてしまった。それが祟って指定席券を予約したスカイライナーは、ホームへ駆け上がったとたんに出発してしまった!

仕方なくまた指定席券を買い直し、1本遅れたスカイライナーで成田へ。成田へは生まれて初めて行ったので、第1ターミナルがどこにあるのかもよく分からない。案内の人に教えてもらった通りに一度外に出て、シャトルバスに乗った。

シャトルバスから降りて第1ターミナルに入り、近くにいた警官に尋ねると、この先をちょっと行ったところが南ウイングとのこと。言われた通りに進んでいくと待合室のようなところがあり、ちょうど彼がCAさんが押す車椅子に乗せられて、わたしに手を振りながら進んでくるではないか! なんというタイミングの良さ!

それにしても東京都日野市の自宅から成田空港に行く時間と、韓国ソウルの仁川国際空港から成田までの時間が同じとは。飛行機は速い! また鉄道会社の、車椅子の乗客に対するサービスの良さにもびっくりした。到着する各駅に車椅子を用意した駅員さんが待機していて、乗り降り、乗り換えをサポートしてくれた。ありがとうございました。

在大韓民国大使館員Kさん、色々とありがとうございました。お疲れさまです。


その7に続く

Tくん救出大作戦 その5

大使館の方のお話では、彼が過去何回か大使館に来たのは、すべて韓国の警察官に日本人ホームレスとして連れてこられたとのことなので、彼は自力で大使館に行くことができなかったようだ。

6日土曜日、7日日曜日は、彼に何度も電話をしたが、一切彼が電話に出ることはなかった。8日月曜日も、午前8時50分と10時25分に電話をかけたが、呼び出し音はなるものの彼が電話に出ることはなかった。

今一度ショートメッセージで、日本大使館へはGoogleマップを起動して『ソウルツインツリータワー』と入力して、経路をタップすれば行き方が分かるとかの情報を送り、メールには大使館周辺の地図画像も送っておいた。

そして大使館の開いた月曜日朝10時半頃に、前述の彼の状況をショートメッセージで報告したところ、大使館の方から「おはようございます。ご連絡ありがとうございます。進展がありそうです! 少々お待ちください。」との返信が!

その後大使館から電話がかかってきた。韓国のホームレス収容施設から日本人ホームレスを収容しているとの電話連絡があり、どうもそれがTさんのようなので、今からその収容施設に行きますとのこと。

少ししてまた電話が。やはりTさんでしたとのこと。携帯電話は無くされて持っていないので、彼のクレジットカード情報を大使館のメールアドレスに送ってくださいと言われた。直ぐに送った。

以下大使館の方からのショートメッセージ
「確認しました!」PM01:11
「これで帰ってもらう予定です」PM01:20
「チケット取れました!」PM01:20
「成田1ターミナルに 18:15着です。OZ106便です。」PM01:33

彼は大分弱っていて、車椅子で空港に向かうとのこと。やはり成田まで迎えに行かないと、自力では自宅に帰れない。しかたなく自分も急遽成田に向かった!

その6に続く