小屋から顔だけだしているさる坊
 猫が後ろ脚の指を、広げられるだけ広げながら丹念になめている。器用なもんだ。器用なくせに、自分のトイレ掃除も、食器洗いも何もできない。よく今まで種の保存ができたものだ。時々うるさくつきまとう。だいたい餌のおねだりだろう。あまりしつこいので、「お前も大分歳だからね?、お別れがいいたいのかい。」なんて言い返す。猫。寝子。寝ている時が一番可愛い。

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