マイクロソフト Office 製品のライセンス認証

曇り きのうに引き続き2階のパソコンのメンテナンスをしたり、部屋の掃除をしたり、洗濯をしたりしていました。

さて、きょうはマイクロソフトの Office ソフト(ワードやエクセルのことです)について書こう思います。初心者の中には、Windows のパソコンを買うと必ずワードやエクセルがついてきると思っている方もおられるかと思いますが、Office ソフトは OS とは別になっていますので、Office のついていないもの、また一太郎などの別の Office ソフトがついているものなどを購入することも可能です。ただパソコン・ショップで売られているほとんどのパソコンは、予めマイクロソフトの Office ソフトがインストールされています。稀に価格が安いなと思って良く見ると、Office 無しなんて説明が書かれていたりすることもありますが...。(^^;)

で、その購入時に既にマイクロソフトの Office ソフトのインストールされているパソコンには、マイクロソフトの Office インストール用CDが同梱されています。そのCDの箱の表の右上には、赤い楕円があってその中に ご注意! このパッケージは、お客様が新規に購入されたパーソナルコンピュータにインストールされているソフトウェアと一体をなすものです。このパッケージを単体で販売、配布または譲渡することはできません。 とか インストール済み このソフトウェアはお求めのパーソナルコンピュータに既にインストールされています。 と書かれています。
OEM版 Office インストールCD の注意書き
つまり既にインストールされているので、何かトラブルがあってリカバリ(パソコンを一から作り直すこと)する時以外は使う必要はありませんということです。Office 2003 では、中に マイクロソフト ソフトウェア製品使用許諾契約書 というものが入っていて、

お客様は、本ソフトウェアのコピー1部(難しい書き方をしていますが、マイクロソフト Office インストール用CDのことです)を、本ソフトウェアと共に入手した特定のパーソナル コンピュータ(以下「本コンピュータ」といいます)(これも難しい書き方をしていますが、利用者が購入したマイクロソフト Office インストール用CDのついていたパソコンのことです)にのみ、インストールして使用できます。

と小さな小さな字で書かれています。
Office 2007 では、インストールCDの箱の裏に、

ご注意 本マイクロソフトソフトウェアライセンス条項を必ずお読みください。本条項は http://www.microsoft.com/useterms/ からいつでもご覧いただけます。本条項に同意いただいてはじめて本ソフトウェアをご使用できます。

と書かれています。ところがやっていただければ分かりますが、クリックしても直ぐにはマイクロソフトソフトウェアライセンス条項なるものが出てきません。そこからソフトの種類や使用している国などを選択すると出てきるもので、多分初心者ではお目当てのライセンス条項を見ることができないと思います。結局書かれていることは、Office 2003 と同じで、

お客様は、ライセンスを取得したデバイスに本ソフトウェアの複製 1 部(Office インストール用CDのことです)をインストールして使用することができます。

と書かれています。で、それでです。実際に購入パソコン以外のパソコンにインストールした時、インターネット経由のライセンス認証で弾かれれば、ライセンス条項に書かれている通りだなと思うのですが、どうも色々な人の話を聞くと、購入パソコン以外にもう1台ほど認証されるらしいのです。2台目になると、ライセンス認証の回数が上限に達しましたとか出て認証されないとか...。リテール品(マイクロソフト Office のソフトウェアとして単体で売られているもの。製品版)は、デスクトップにインストールした場合、ポータブル デバイス(ノートパソコンなど)1台にインストールが認められていますが、そのリテール品のライセンス認証システムと、区別できていないということなのでしょうか。それでオークションに、パソコン購入時についてきたマイクロソフトの Office インストール用CDが出品されることとなる訳です。未開封だったり、開封済みでも購入パソコン以外にインストールしていなければ、後1台にはインストールできるからです...。

マイクロソフトのやることは良く分かりませんね。ライセンス認証システムを作るなら、購入時に同梱されているインストール用CDは、購入時のパソコン以外にはインストールしても認証されないようにしておけばこのようなことはない訳です。オークションで、未開封品と書かれてビニールパックに入っているものは、まず1台はインストールできるとしても、封を切られているものは既に認証回数が上限に達していてインストールできない可能性もある訳で、実際にネット検索するとそのような被害にあった人の書き込みがちらほら見られます。元々購入パソコン以外にはインストールできないのですから、出品者も落札者も法的には違反しているのですが、そういった状況を作っているのは明らかにマイクロソフトの責任でしょう。違いますか?

Microsoft Office のインターネット経由のライセンス認証では、プロダクト ID と、利用者のハードウェア ID が Microsoft に送信されます。そして、使用許諾契約書で認められた台数以内のパーソナル コンピュータでの使用であることが確認されると認証されます。

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